脱スピリチュアル・脱自己啓発

アメブロ『脱スピリチュアル・脱自己啓発』の改訂版。スピリチュアルにハマる…自己啓発セミナーに通い続ける…で、幸せは手に入るのか?

6-1 隊長的近未来予測①

 

[しるくまさん]のコメントのお返事としてこの記事を書かせていただきます。

 

スピリチュアルブームがなぜ落ち着いてきたのか?

・・・というと、スピリチュアルにハマった人たちが

「スピリチュアルでは何も変わらなかった」

自己啓発セミナーに通ったけど何も変わらなかった」

ということを経験をもって実感した人が増えてきたからでしょう。

スピリチュアルや自己啓発で散財したけれど、結局、何も変わらなかった。

…ということが明らかになってきたからなのだと思います。

 

今、新型コロナウイルス感染がらみで、いろいろな噂が流布されています。

「これが効く」「あれが効く」とあやしい商品をPRする人がいるでしょう。

こういう噂に飛びつく人が一定数います。

これは、スピリチュアルに飛びつく人と同じです。スピリチュアルは(優しそう)(気持ちよさそう)だという自分に都合のよい易しさに飛びつくのです。

 

何の根拠もない、根拠を自分で調べない人が、ブログに書いてあったから、セラピストに聞いたから…といって簡単に信じます。[自分]がない人は簡単に信じます。自分にとって都合のいい「あったらいいな」を信じます。

 

こういう人はみな同じです。自分のアタマで考えず、伝聞を簡単に信じます。信じる理由は、

・(自分が)不安だから

・(自分でそれをするのが)簡単そうだから

・(なんとなく聞きそうで)良さそうだから

そんな適当な判断力でいいのでしょうか?

 

こういう人たちが自らの身体とエネルギーとお金を使って実験してくれます。

「何も変わらなかった」ということであれば、自然と落ち着いてきます。

自らを犠牲にして「人は簡単に騙されやすい」実験に参加してくれるのですから。

・・・だから、慌てずに結果を見守りましょう。

 

 

さて、スピリチュアルブームが落ち着いたと言っても、こんな世の中です。不安を抱える人は増えるばかり。では、何に向かっていくでしょうか。

未来に希望を持ちながら考察したいと思います。

 

宗教やスピリチュアルは頭打ち

これまでの歴史を振り返ると、社会不安が増大すると宗教が盛んになります。スピリチュアルも思想のひとつだと考えればスピリチュアルブームも宗教(思想の強要)に含まれます。

ですが、これまでと大きく違うのはこの世の中はインターネットがある世の中だということです。

噂が流布されることが早い代わりに、検証する人たちの反証も同時に増えます。ですから、私はスピリチュアルブームも落ち着いてきたのだと思いますし、今後、似たようなメソッドが登場してももうこれほどのブームになることはないと考えます。

 

自殺が増える

高齢化社会になる一方で、未来に希望が持てる人が減り、「長生きしたい」と思う人が減ります。これまでの医療は、少しでも長く生きながらえる方向だけに進んできました。ですが、そこに何の意味があるのか?分からない殺伐とした世の中になります。AIの登場で、マンパワーの需要が減り、自らの存在の意味を見いだせなくなる人が増えるでしょう。

自殺が増えると予想します。特に若い人の自死が増えるように思います。もしかして大勢で自殺するというような痛ましい事件が起きるかもしれません。また尊厳死についての議論がもっと具体的になっていくでしょう。

 

ユートピアVRの中に

バーチャルな世界に没頭していく人たちが増えそうです。それは、思想的なものではなく、自らの分身を自分のニーズでスタマイズしたユートピアに存在させて、現実世界の苦しみから逃避しようとする人が増えると思います。ですから、ゲームやエンターテイメント的な要素を含むバーチャルな世界がもっと盛んになると思います。その世界は、決まった思想や世界ではなく、「自分にとって心地良い」世界です。そこで満足しようとする人が増えるでしょう。

 

あやし系個人事業主の淘汰

スピリチュアルやスピリチュアルがらみのコンテンツで商売をする個人事業主は淘汰されていくでしょう。「そのままでいいのです」というひと言で数万円を徴収するようなセラピーやカウンセリングなどは自然消滅するでしょう。さらに加速する不況で、このような贅沢なことにお金を出せる人が減るということも、淘汰の大きな理由の一つです。

こうした人たちは、社会でいま必要とされている人材として各業界で活躍することとなるでしょう。これが正しい方向なのです。さまざまな業界が深刻な人材不足に頭を悩ませています。活躍できる場はいくらでもあるのです。

 

公共機関のテコ入れが進む

本来、スピリチュアルブームを支えてきた人たちの苦悩の元となっている問題は行政機関の課題として今後、積極的に整備が進められていくと思われます。児童虐待、DVや差別問題等に対する適切な対応や避難場所が急速に整えられていきます。つまり、スピリチュアルに逃げ込む必要はなくなります。

行き場のない苦悩に対して今までは(精神論)で乗り切る風潮はありました。が、こうした諸問題に対応できる人材や学術的な研究も各界で発展してきました。社会はこれらを取りまとめる責任があるものとして、対処する機関を増設していくことでしょう。これまでは、スピリチュアルに行きつくことしかできなかった人が、社会的に適正な場に助けを求められるようになるはずです。

 

これまで「不思議」とされていたものが「当たり前」となる

スピリチュアルはその要素に「不思議」である部分がその魅力を倍加させていましたが、もうこれらの魅力が特別なものではなくなります。当然のこととして受け入れられるようになれば、特別なことではなくなり、商材価値がなくなるわけです。

スピリチュアルカウンセラーだけの能力ではなく、だれもが持っているスキルであることを本当の意味で理解できる人が増えれば、スピリチュアルのコンテンツを使って「~して差し上げます」というような商売をしている人が、単なる自らの承認欲求を満たすためにクライアントを利用していたにすぎないということが明白となります。

本来は、だれでもできることを特別の力のように見せかけて商売にしている…のですから。商材としてのスピリチュアルは価値がなくなるでしょう。

 

良い物へのニーズが増える

衣食住に関しては、原点回帰に向かうかもしれません。よりシンプルに、より無駄なくという考え方です。そういう意味では農業は今後、最も注力される産業であるはずです。このあたりについては化学の力は差し引かれていくかもしれません。化学肥料などの使用を止め、できるだけ自然の力を利用して作物を作っていこうという考え方が増えてくるかもしれません。ただし、自然災害はますます深刻化するでしょうから環境のコントロールのために科学の力や技術が使われるでしょう。

そういう意味で衣食住に関しては、これまでの(足し算)ではなく(引き算)で物事を考えていくことが増えていくようです。本当に必要なもの、、、ということについて考える力のある若者が増えて行って欲しいと願います。

一方、宝飾品や高級時計、ブランド品等の贅沢品に対するニーズは減っていくと考えます。本当の贅沢とは何か…は、若者の方がよく考えています。

 

小さなコミュニティーが盛んになる

地域での小さなコミュニティーが盛んになるでしょう。それは町内会という形式かもしれませんし、ボランティア団体という形式かもしれません。コミュニティーカフェのような場が増えていくと思われます。それぞれのテーマごとに、似たような考え方を持つ人たちが繋がろうという意識が増えていきます。子育てだったり、趣味だったり、介護だったり…。そういう場が、余暇として利用されていきます。

高額の金銭を払って参加するスピリチュアル系のイベントや自己啓発セミナーなどにはお金を費やす人は自然に減っていきます。代わりに、地域コミュニティーが健全な場としてその役割を果たしていきます。空き家問題対策にも役立つはずです。

 

環境問題への対策がさらにビジネスとして隆盛する

世の中はSDGsが盛んに啓発されているようですが、そううまくいきそうもありません。しかしながら、人間がこれからも生き抜くには環境問題に対して本格的に取り組まねばならないことは明白です。

環境問題対策に関するシステム開発が、これから新しいビジネスチャンスになっていくはずです。本来、この分野は収益構造が作りにくいと考えられてきましたが、世界課題ですからかならず企業が向かっていきたくなるような仕組みができるはずです。そこに、大なり小なり関わることでビジネスチャンスを掴むことにつながるかもしれません。

 

ブログ・SNS集客ビジネスは淘汰される

ブログやSNSで集客という従来のプロモーションは出尽くしたために淘汰されていきます。とくに、セミナーやセッションなどというような実体のないサービスについては、どんどん淘汰されていくでしょう。もうこれらのサービスは出尽くしました。

音楽がデジタル化したことによるミュージシャンの「CDが売れない」のと同じ現象です。本当に必要とされるサービスだけが残っていきます。それを探すのに、ブログやSNSでは無駄な情報が多すぎます。雑多な情報が多すぎで本質を探すことができません。

では、どのように探すようになるのか…はご自身で考えてください。