脱スピリチュアル・脱自己啓発

アメブロ『脱スピリチュアル・脱自己啓発』の改訂版。スピリチュアルにハマる…自己啓発セミナーに通い続ける…で、幸せは手に入るのか?

5-6 心の動きと肉体の反応の関係

「某ワクチンの副作用は陰謀によるものだ」などと根拠のない情報をまことしやかに流布して、これまた根拠のない療法や施術で大金を得ている者がいます。

 

この『陰謀論』が好きな人は、そもそもオカルト好きです。すぐ近くにいる(ある)大切な人(モノ)よりも、見えないものを信じます。

そういう類の人たちはある程度、似たようなタイプにグルーピングできます(以前、アメブロにそのことについて書きました)。似たようなタイプ…ということは、、「そういう人が陥りやすい」ということです。

 

現在、新型コロナウイルスの感染拡大で世の中が混乱しています。このような時こそ、心(自分の軸)をしっかり持って、冷静を心がけたいものです。…でないと、同じような陰謀論がらみの商売の鴨にされる人が増えるでしょう。

根拠のない製品で「あれが効く」「これが効く」、免疫力を上げるには「波動を上げなくてはいけない」、、、そういう商品がたくさん出てきます。くれぐれも、惑わされないよう気を付けてください。

 

話を前に戻します。どんなワクチンでも異物を肉体に接種するのですから、副作用が出るのはいたしかたない。それは、どの薬にも言えることです。ただし、ワクチンの開発は、対象となる疾患の予防であり、そのために研究・開発がなされてきたものです。そこに、特定の陰謀など入る余地などありません。(それは、火山の噴火や地震を人工によるものだと言うような馬鹿げた話です。自然をそう馬鹿にしてはいけません)

 

本来の副作用と、思春期特有の自律神経失調様症状と混同してはならないのですが、ニュースで大きく報道されると(ワクチン=被害)であると思い込む人たちが多数出てきます。こうした影響を受けた人たちが、過去に該当するワクチンを接種していたとすると…どうなるかお分かりになるでしょう。

突然、身体に異変をきたす…生きていくのも嫌になるような苦痛、不快感。特に、思春期~20代前半くらいまでの女性に多く見られる自律神経失調の症状によく当てはまります。頭痛、めまい、腹痛、しびれ、疼痛、貧血、冷や汗、、、などなど。背景には環境のストレスが引き金になっているのですが、

こうした人たちに何の根拠もなく『薬害』と称して波動やスピリチュアあるにからめたさまざまな療法や施術を商売にしている人たちのイイ鴨にされます。

ですから、病気や体調不良で悩んでいる方が、スピリチュアルへ行ってしまうのは大変危険なのです。

 

自律神経失調の原因は持ってうまれた体質、そして引き金となるストレス、その背景にある生育環境(家庭環境や親子関係、友人関係など)がからみあっています。肉体的にも精神的にも未熟な若い人たちの心身のバランスは崩れやすく、体質的に感覚の敏感な人は特に肉体的な苦痛を感じやすい。肉体的な反応も出やすい。

しかも、現代はスマホによってストレートネックの人が多い。首、背骨は神経の通り道として重要です。日常生活の習慣も、より自律神経失調になりやすい状況が現代であると言えます。

そのような、自分自身に徹底的に向き合い原因を探っていくことが必要になるのですが、このタイプの人たちは被害者意識が強い傾向があるので、ほかのところに原因を探したがります。薬害ではないか?波動のせいか?サイキックアタックのせいか?などなどです。そのような思考を招いている「自分自身のせい」を原点に、原因を探ってみるということは考えない、いや、考えることができないのです。

それは、自己肯定感の欠如によるものが大きい。自分自身に否定的な潜在意識を持っているので、とにかくマイナス現象を引き寄せます。「そんなふうにならなくて(しなくて)いいのに」・・・ということをしてしまうのです。

思い通りにならない状況を「~のせい」と、自分以外に原因があり被害意識で「かわいそうなわたし」と悲観します。そんなかわいそうな自分をどうにかしたい、と考えるのですが、その場しのぎの逃げのような行先ばかり選択するので迷走します。

それはまるで、ドクターショッピングからのスピリチュアルに出合っていく過程と似ています。

 

医者に行ってもなかなか治らない、そりゃそうです。ストレスの根本に目を向けていないのですから。病気の原因は波動より、サイキックアタックより、心身に対するストレスです。自分を愛せない…という潜在意識です。

 

自分の思い通りにならないときに、身体の不調を訴える…のであれば、身体の不調というサインを出さねば自分を認められない(許せない)思い込みがあるわけです。

言い方は悪いのを承知であえて言います。「逃げ」です。

 

病気に逃げる…というのは、病気で苦しんでいる人にとっては大変失礼な話に聞こえるでしょう。実際、ご本人の意思には関係なく病気が誘発されてしまう方もいらっしゃいます。ですから「すべて」とは言いません。

でも、自律神経失調様の肉体反応の場合、その多くは、ストレスサインを肉体で受ける…というパターンを確立しているようにしか思えません。

そのパターンはなぜ出来上がったのか?そこに注視する必要があります。

 

自律神経失調はあなどれません。死ぬような思いを経験した人もいるでしょう。実際には死ぬような病気ではありません。神経の伝達のバランスの崩れ…です。ですから、回復も可能です。特に、身体の骨格のゆがみを整えるという正しい(スピリチュアルにからめない)施術は有効だと私は考えます。と、同時に、このような肉体パターンを形成した潜在意識を掘り起こす必要があると考えます。

・・ですから、自分自身にとことん向き合う、、、作業が必要だと、ここで何度も言うのです。

 

ただし、病気になることで得られることのほうを優先したいと思う限り、このパターンは修正できません。

 

『自ら助く者を助く』のです。